気まぐれ社長コラム No.58「仕事ができる人たち」
- 兎澤直樹
- 1月20日
- 読了時間: 8分
*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2026年1月20日)を抜粋して掲載しております。
始めに断っておくが、今日のコラムもそこそこ長い。でも大切なことだ。
今日、久々に前職時代のクライアント先の社長とZoomで打ち合わせをすることになった。
僕がまだ社会人3年目とかそのくらいの頃にお手伝いさせてもらった江戸川区の会社(BtoB)の社長だ。
とてもお元気そうなだけでなく、会社や事業内容もどんどん進化・成長されていた。嬉しかった。
ここの社長は、いわゆる「仕事ができる人」だ。
そんな経営者と10数年ぶりに偶然、ひょんなことがきっかけで仕事の打ち合わせをすることになり、結果として、これからRPAの展開を一緒に連携してやっていくことになった。
過去のつながりが再び生きてきたのはなぜか。
それはきっと、お互いが、相手から「こんな人とは二度と付き合いたくない」と思われない関わり方ができていたからではないだろうか。(僕は当時若手で、大したことはできていないのだが)
僕はこれまで、本当に色々な経営者や経営幹部をはじめ、たくさんのビジネスパーソンとお会いしてきた。
彼らと接してきて、長年に渡って周りからの信用を勝ち取り、成果を上げているような、いわゆる「仕事ができる人」の特徴というものがあると思う。
君たちもこれから社会に出たら、どんな職種であっても、これらを心がけるだけで一定の信用は得られるだろう。
仕事ができる人たちは、基本的に全部これだ。
ただし君たちは若手社会人ですらまだない。
だから当然だが、全部を一気にできる必要はない。
まずは①〜③だけでも意識できたら十分だ。
①レスポンスが速い
これは超基本だ。
仕事ができる人は基本的に即レスだ。
なぜなら、どんどん色々な案件や処理すべきことがなだれ込んでくるからだ。
即レスしないと、後回しになるとどんどん流れて行ってしまうのだ。
仕事というのは自分だけではなく、周りとの協力関係で創り上げていくもの。
レスが速いというのは、自分がタスクを忘れない、遅れないというだけでなく、
相手を不安にさせない気配りにもなるのだ。
最近はチャットでお客さんと連絡のやり取りをすることも多く、ツールによっては既読状態が分かる。それでも、ちゃんと読んだよということで、一言でもレスポンスを入れるのは意外と無駄ではないと思う。
LINEならスタンプみたいなやつでもいいかもしれない。既読スルーとは少し相手に与える意味合いや印象が変わってくるように思う。
②事前準備を怠らない
どんな仕事にも、基本的には期限がある。
期限のない仕事など、そもそもやる必要のないものだ。
その期限に最大のパフォーマンスで仕事をアウトプットするためにできることは全部やる。
事前準備のコツとして僕が心がけていたのは、
「これでいっか」ではなく、「これなら大丈夫」と自分が思える内容に仕上げるまで、やることだ。
そうやって事前準備を徹底すると、本番の結果はどう転んでも納得いくものになるだろう。
そして事前準備も、自分本位ではなく、相手目線でやることが大切だ。
③約束の解像度が高い
「がんばります」「やります」ではなく、「じゃあ僕の方では、これこれをいついつまでにやって、終わったらチャットで連絡しますね」などと、具体的に伝える。曖昧な約束をしないのだ。
強がって無理すぎる約束もしない。守れる約束を具体的に宣言でき、それを守るのだ。
もし何かを理由にその期限が守れそうもない場合には、その期限が来るより前に、その旨と次はいついつまでにできるかを伝えることだ。2回目以降の期限は死んでも守ることだ(比喩だけど)。
④期限より少し早く出す
いついつまでにという期限よりも、ちょっと早く出すと、相手の期待値を超えられるので、その分の驚きを与えることができる。
社会人になりたてで、できることが少なく、顧客や会社に貢献できることが少ないのなら、まずはこれだけだっていい。
もちろん、いくら提出が早くても内容が全然ダメではダメだ。
それはそれで、「これでこの子は良いと思ったのか」という感性の方を疑われてしまう。
それでも、仕事というのは、「量が質に転化するもの」なのだ。
いきなり質は高まらない。
ならば、とにかく仕事のスピードを上げて、たくさんの仕事量をいかに早い若い段階で積めるかだ。
そうすれば、短時間で、その場その場で、質の高いものが出せるようなってくる。
⑤目的→全体像→論点→詳細 の順で常に考える
いきなり細部に入らず、「今回の目的は何か?」「そもそもお客さんは何を望んでいるのか?」
みたいな感じで、できる人はみな、目的志向なのだ。
世の中のシステムエンジニアなんかは分かりやすいが、手段が目的化している人は意外と多い。
「Pythonでどうのこうの」とか。
でも、優れたSEは、みんな目的志向なのだ。
目的を関係者で共有できてこそ、建設的な手段の話が交わせるのだ。
⑥事実と解釈を分けて話す
確かな事実(エビデンス)があっての話なのかにこだわるのだ。
基本的に事実ベースで物事を捉えつつも、自分の解釈を交えるときには「~~だと思います」などと、相手に今伝えていることが解釈であるということを暗に伝えられるのだ。
「これはこうだからこうなってる」というのも、確かな事実なのか、あなたがそう思ってるだけなのか。
それもちょっとした語尾で使い分け、相手に余計な解釈の余白(どちらとも解釈できるような曖昧な状態)を残さないことが大切だ。
自分の話の聴き手である相手の頭の状態を想像し、どういう言葉選びで、どういう話す順序で伝えれば、誤解なくこちらの意図を伝えられるか。
話し手として、聴き手の解釈に責任を持って、伝え方の質に磨きをかけるのだ。
⑦相手の意図を的確に汲み取る察知力がある
コミュニケーションと言えば、聞く側と話す側の両方がある。
聞くときには、相手の話を「一を聞いて十を知る」ような、相手の言葉の裏にある背景や意図まで的確に汲み取る力に長けているのだ。そこに意識を向けている。
どんな仕事も、相手が何を求めているのか、どうしたいと考えているのか、何をこちらに伝えてくれようとしているのか、全身全霊でそれを掴みに行くのだ。
⑧実行力と改善力がある
どんな優れたアイデアや計画も、実行に移さなければ意味がない。
仕事ができる人は、とにかくすぐ実行するのだ。
もし今すぐ実行できなければ、いつやるかを今すぐ決めるのだ。
そしてやった結果を見て、なぜその結果になったのかを振り返る。
良かったなら良かった理由、ダメだったならダメだった理由、その本質に目を向けるのだ。
そしてそれを次に活かす改善を繰り返していくのだ。だから成長していく。
⑨徹底力と継続力がある
仕事ができる人は、やると決めたことは徹底的にやるし、うまくいくまで継続する。
そのためにも、「こうすればうまくいきやすい」という、優れた事例には敏感だ。
うまくいきそうなやり方を事例から学び、徹底し、継続するのだ。
⑩同じミスを繰り返さない仕組みを作る
とにかく実行、行動していれば、ミスや失敗も出てくる。
ミスや失敗は、行動したからこそ生じるものだ。
大切なのは、一時的に(一晩とか)は落ち込んでも、すぐに前を向くこと。
そして、同じミスを繰り返さない仕組みを作るのがうまい。
どういうメモの残し方をすればいいか。
どういう伝え方をすればよかったか。
なぜやり忘れが生じてしまったか。
その原因を見つめることは、自分の落ち度や弱さを認める強さが必要だ。
そして、そのミスから学び、次にどう活かすかに知恵を絞るのだ。
⑪立場が上の人にも下の人にも態度が変わらない
誰か特定の人に雑な扱いをしない人が多い。
僕よりよほど人生も経営も大先輩の経営者が、すごく丁寧だったりもする。
成果、数字を上げているかも大事だが、人として信頼できる言動を取れているか。
それをいつも自問自答するのだ。
そして、調子が良いときほど謙虚でいることだ。
周りのおかげで自分もできていることに気づける感度を持っている。
自分の成果をひけらかす必要もない。そんなことしても自分に自信があるのだ。
なんか偉そうだったり、勘違いしていたり、誰かをののしっていたり、
言葉遣いが悪い人は、長期的には微妙になったりするものだ。そういう例をたくさん見てきた。
⑫自分がコントロールできないことにこだわらない
自分がどうしようもないことにはこだわらない。
そこに腹を立てようが、時間を使おうが、全て無駄である。
あくまで自分のコントロールが効く範囲でのみ、やるべきことをやればいいのだ。
仕事ができる人の特徴、僕がこれまでの経験から感じてきたのはざっとこんなところだ。
これらは絶対にそうすべき!そうしろ!ということではなく、
そうした方が君たちが得するよということだ。
項目は多くなってしまったが、共通していることがひとつある。
それは、「徹頭徹尾、相手目線で仕事をしている」ということだ。
自分が「これでいいだろう」と勝手に解釈するのではなく、相手にとって良い方を選び続けることができるかどうか。
これが大きな差を生むし、仕事ができる人ほど、瞬時に君たちがそのどちらかなのかを見分けてくるものだ。
P.S.ドットコネクトのアルバイトは、社会人になる前の訓練の場だと思って、この辺も意識してやってみてほしい。きちんとそういう意識で訓練を積めば、君たちが社会人になってから、周りと自然と差がついてしまうことだろう。そういう人にはチャンスも多くめぐってくるから、ますますその差は開いていくのだ。
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