気まぐれ社長コラム No.45「学生に対する思い」
- 兎澤直樹
- 3月21日
- 読了時間: 5分
更新日:3月25日
*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2025年3月21日)を抜粋して掲載しております。
ドットコネクト卒業メンバーが2名いるということで、久々に筑波大生向けのアルバイト募集を再開した。
以前募集したとき、君たちを含め、筑波大の学生さんたち数十名と話をさせてもらった。当然だが、様々な学生がいる。
筑波大生は全体的に、根本的に人柄が悪い人はほぼおらず、少し控えめで、真面目そうという印象だった。
筑波大に入るくらいだから勉学、基礎学力においては僕などよりはるかに優秀というのは分かっている。
しかし僕は、やはりその子の「人となり」を知りたいのだ。
なぜドットコネクトのアルバイトに興味を持ってくれたのか。
どんなことに興味があるのか、それはなぜなのか。
これから研究を深めていこうとしている分野に対して何がきっかけで興味を抱いたのか。
今、あるいは将来についてどういうことを考えているのか、それはなぜなのか。
色々と話していると、それぞれ自信の有無、自己開示の得手不得手、素直さや謙虚さの有無など、色々と感じることがある。
僕の中では、あまりこういう回答をした子は善だとか、優秀だとか、そういうことはほとんど無い。
当然だがみんな僕の頃とは違う生き方、価値観で、とても勉強になる。
みんなだいたい人柄が良いから、あとはそれぞれ自分に合う専門性を磨き、しかるべきマーケット選定と、戦略・戦術を描き、正しい努力と実践を積み重ねれば、必ずや社会で活躍していくのだろうと感じられるのだ。
そういう意味で、やはりさすが筑波大生。みんな伸びしろがある。でも、自分の真の伸びしろがどういうところにあるのかを若い頃から見定めるのは結構難しい。
ある知り合いの経営者が言っていたが、学生や若手社会人の中には、スポーツや勉学でそれなりに高い次元で努力を重ねてきたが故に、自信満々で、決めつけ傾向が強い子たちもいるそうだ。そういう子たちに対して、視野・視座を広げてあげるアドバイスをしてあげても、なかなか素直に聞き入れることができないケースもあるらしい。基礎固めする前に謙虚さや素直さが足りておらず、「自分はできる」と勘違いしてしまう。
自信満々がダメということではない。でも社会に出ると、確実に間違いなく挫折を味わうときが来る。そのときに、本当の自分に気づき、受け入れられるかどうか。受け入れてからが真の成長のスタートだと思う。僕も結構多くの悔しい経験をしてきた。それは自分の人間性や社会人能力を磨く上でも、大事な経験だったと思う。
一方で、自信をあまり前面には出してこない子の中には、「不安症」タイプと「謙虚」タイプがいるらしい。前者は自らの可能性を自ら否定して成長の蓋を閉じてしまいがちとのことだ。でもチャレンジ精神が芽生えるきっかけがあればその蓋を突き破れるだろう。後者はすぐに伸びる可能性が一番大きいらしい。積極的な姿勢を意識して動けば、どんどん機会に恵まれ、その子の良さはどんどん発揮される。
ある程度の自信は大事だと僕も思うが、それでもたかだか約20年、親や周りの大人たちに守られてきた状態での自信である。それだけで勘違いしては成長の機会を逸してしまう可能性もあるのだ。それはもったいないことだし、社会にとって損失だ。
社会に飛び込んでからは、「一人の自立した大人」あるいは「その分野のプロ」として見られることになる。
自信があっても一歩引いて自分を客観視し、誰に対しても偉ぶらず、誰のせいにもせずに、謙虚に着実に努力を積み重ねること、人間性を磨くこと。
色々な人の価値観・話に触れて、良いところを見つけ、自分に取り入れること。
悪い言葉を使わず、良い言葉ばかりを使うこと。
他人と比較せず、常に自分の進歩に目を向けること。
分からない、自分ではできそうもないときには突っ走らず、周りに相談すること。周りを心配させる前に報告すること。
自分の心を大事にしつつも、狭い世界に閉じこもりすぎず、ときに大胆に外に出たり、自分のコンフォートゾーンを抜ける決断とアクションを取ってみること。
知らないことを知ろうとする、やったことのないことをやってみる積極性を持つこと。
チャレンジしつつ、失敗しても1日反省したら次どうするかを決め、守ること。同じ失敗をしないように改善を重ねること。
金の誘惑に負けず、まっとうな生き方を選んで誰かの役に立つ自分になること。
さらに君たちの後輩に向けて何かを繋ぐことができる人間になろうと努力すること。
「成長とは何か」というのは少し難しい哲学的な問いにも思えるし、人によって見解が分かれることだと思うが、要は多くの人の役に立てるようになり、自分の理想を自分で叶えられるようになり、後輩たちの人生に良い影響を与えられる存在になることではないかと思う。
P.S.僕は僕で、学生からは特に時代の変化を大いに学ばせてもらっている。そして、君たちやこれから出会う学生たちの人生にとって少しでもプラスになる何かを提供でいないかと考えている。反省も多い。さて、これからどんな学生に会えるか楽しみだ。
それと、このLINEグループは一応、ドットコネクト在籍中の学生さんたちに向けてのものなので、卒業メンバーは3月をもってグループから抜けてもらう。ただ、コラムはこれからもドットコネクトHPには掲載予定ではあるから、もしも読みたい場合はお手数だが、気が向いたときにでもHPを見てもらえると嬉しい。
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