*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2024年1月31日)を抜粋して掲載しております。
前回のコラムで、特攻兵について少し触れた。
今回はそのことに少し絡めたいと思う。
みんな、学生のうちにできれば行っておいた方がいい場所がある。
それは、鹿児島県知覧市にある、「知覧特攻平和会館」だ。
僕は大学4年生の頃に初めて行って、社会人7年目くらいまでは、1年に1回は行っていた。
奥さんと行ったこともある。
恋人がいるなら、あるいはできたら、いつか一緒に行くのもいい。
良くも悪くも、その人がどんな人かがより深く分かるかもしれない。笑
ここには、17歳とか24歳とか、そのくらいの年齢で自分の命を犠牲にしてこの国を守ろうとした若き特攻兵たちの写真や手紙を見ることができる。
考えられるだろうか?
もちろん君たちも日本史の教科書でそういうことがあったことくらいは知っているだろうけど、生身の人間としての背景などは日本人として深く知るべきである。その理由は前回のコラムで述べた通りだ。
おそらく本当は恐怖心もあり、死にたくないという気持ちがあっただろう。
それでも彼らは出陣したのだ。
たかだか78年くらい前の、そう遠くない過去である。
何のためだろうか?
そもそもあの戦争はなぜ起きた?
日教組の検定基準をクリアした偏向的な教科書では、このあたりの史実はまず学べない。
彼らが生きたかった、それでも彼らが自分の死を通して託した未来を僕らは生きている。彼らに顔向けできる生き方ができているだろうか。
手紙を読むとみな達筆で、家族や祖国の未来を想っている内容ばかりである。
人間、極限の状態になると何が大事かはこういうことに行きつくのかもしれないと感じることができる。
写真に写る彼らの目は澄んでいて、実に精悍で、とても自分のその年齢の頃とは比較できないものを感じる。僕は正直、涙なしにはここは歩けない。
ここを見た後は、それなりに重たい雰囲気になるかもしれない。
恋人や友人と行くと、帰りの車の中はみんな無口になるかもしれない。
それでも、いろいろなことを感じるだろう。
自分がここでどんなことを感じる人間なのか、学生のうちに試してみるといい。
ここに限らず、学生のうちにいろいろなところを旅して、いろんな生き方や価値観、社会の形や歴史を知り、自分がそこで何を感じるかを試すのだ。
ポイントは、自分の心の動きに素直になることだ。そして、できれば感じたことを他の人とシェアし合い、自分の感覚を研ぎ澄ましていくことだ。
そうやって、あらゆる物事に対して自分なりにどう解釈するかの精度を高めていくのだ。それはこれからめちゃくちゃ役に立つのでぜひやってみてほしい。
P.S.
気分が重くなるかもしれないので、せっかく鹿児島に行ったなら「薩摩思無邪」というラーメン屋さんのとんこつがおすすめだ。笑
ここは、全国出張で飛び回っていた兎澤が、各地の美味しいお店を記している「とざログ」のラーメン部門でかなり上位のお店だ。
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