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  • 兎澤直樹

気まぐれ社長コラム No.23「運を引き寄せる思考法」

*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2024年6月5日)を抜粋して掲載しております。


今日は、「運を引き寄せる思考法」というテーマだ。


この話も、人生をとても大きく左右する話だと思っている。


僕は1年半ほど前、35歳のときにゴルフを始めてみた。


ゴルフは難しいが、だからこそ面白い。そして緑に囲まれながらナイスショットが出たときなんか最高だ。


僕はまだまだ下手なビギナーだし、単なるエンジョイゴルファーだが、昔からずっとスポーツをやってきたからか、やっぱりやっていれば上手くなりたいと思うものだ。


しかしゴルフは技術だけでなく、自分の「心持ち」も結果に大きく左右する。


例えばコースを回っていると、狙って打ってもまず当たらないような木の枝にボールが当たって、思ったように飛ばないみたいなミスが起こることがある。


多くのゴルファーは、この状況で「うわ~!木に当たっちゃったよ~!最悪だ~!運悪りぃ~!」といった感じで捉えがちだ。


しかし、そうやって自分の心持ちがネガティブに傾いてしまうと、以降のショットにも影響するのがゴルフだ。


でもこの状況で本当に運が悪ければ、木のふもとに落ちてとても次のショットを前に打てる状況ではなくなったり、池やバンカーなどに入ってペナルティを払わせられるはずだ。


だからこの場面では、「枝には当たったけど、次も前に打てる位置に落ちたからよかったラッキー!」と捉えた方が、ポジティブな心持ちで以降に臨めるから得なのだ。


ゴルフはこういう場面ばかりだから、自分の心持ちをどうコントロールできるかという訓練になるのだ。


これはゴルフ以外でも様々な場面に言えることだ。


電車に乗っていても、車を運転していても、ご飯を食べていても、仕事をしていても、子育てしていてもそうだ。


みんな「幸せになりたい」と言うが、僕が思う幸せになれる人というのは、その多くが物事のポジティブな側面に目を向けられる人だ。


置かれた境遇や起こった出来事によって、幸・不幸、幸運・不運が決まるのではなく、その境遇や出来事をどう捉えるかという視点の持ち方の問題なのだ。


なぜなら、ゴルフをしていれば誰もが木の枝に当ててしまったり、池やバンカーに入れてしまうことはあるからだ。同じことが起こってもそれにどう反応するかは差が生まれる。


一見すると順風満帆に見えるような人も、厳しい状況が一切起こっていないのではなく、その状況を不運やマイナスの対象として見ていないのだ。むしろその状況をバネに変えて、より前に進んできた結果なのだ。


これは、人生というものが、自分の幸・不幸を天にゆだねるようなものではないということを意味している。また、メンタルが強いとか弱いとかでもなく、「スキル」の問題だということが分かる。


自分でいかようにでもコントロールできるということになる。自分が幸せな人間になれるか、運に味方される人間になれるかを、自分で決められるということになる。


そのことに気づけると、人生は好転する。


「人生が思うようにうまくいかない」と感じるときというのは、たいてい周囲のありがたみに目を向けられていなかったりする。


調子が良かったのに転げ落ちてしまう人も多いが、調子が良いときほど周囲のプラスの面を謙虚に見るようにすると良い状態を持続させやすい。そこで傲慢になると一気にダメになる。


要は、物事には必ず表と裏があって、どちらに着目するかという話なのだ。どちらに着目するかは自分が決められるのだ。


そして、たいていの場合、物事のポジティブな側面に着目した方がいい。


そういう人は良好な人間関係も築きやすいし、仕事のチャンスにも恵まれやすいし、日ごろの何気ないことがありがたいと思えたりする。だから幸福感が増す。


しかし問題は、人間はネガティブな方に傾きやすいということだ。


先ほど言ったように、打ったゴルフボールが木の枝に当たれば、多くの人が舌打ちだ。これでは、自分の幸・不幸、幸運・不運を天にゆだねていることになるのだ。


一体何人の人が、「それでもまだ次打てるところにボールが落ちてラッキー!」と思えるだろうか。おそらく天然でそう思える人は多くない。


だから、ひとつの訓練だと思って、意識してポジティブな側面を探し、そっちに目を向けるようにしてみるのだ。


無意識にそうなれたら良いのだがなかなか難しい。だからこそ大事なのは、意識的にこれを行うということだ。


人間は「意識」の動物だから、意識したものが目に入るようになっている。普段はメガネを意識していなくても、「メガネ!」と意識すれば街ゆく人のメガネが自然と情報として自分の脳に飛び込んでくるようになっているのだ。


だから、クセづくまで意識して訓練するのだ。


「運」というのは実に奥が深く、これだけでは到底網羅的な説明はできていないはずだが、運を引き寄せるひとつの重要なファクターだ。


ポジティブな側面、プラスな側面は得てしてネガティブな側面、マイナスな側面よりも自然には見つけにくいものだから、最初は無理やりでもいいから、日ごろから探してみてほしい。


普段の当たり前のことがありがたいことだと気付けるようになると、心が豊かになっているということではないだろうか。


自分の機嫌は自分で取ろう!ムッとなったり、イラっとなったときほど要注意だ!そんなときこそ訓練だ。


プラスの側面に目を向けられる人が結果的に幸福感を多く感じることができ、ますます運に恵まれて、さらに幸福感が増幅していくのだ。


P.S.

木の枝にボールが当たると、最初は「うわ~!」と思ってしまう僕はまだまだ修行が足りないということだ。笑

だが、脳の記憶は後から上書きもできるので、「うわ~当たっちゃった・・・!いや、だけど!」と言って無理やりにでも瞬時にプラスに置き換えるのもひとつのスキルだ。

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