気まぐれ社長コラム No.48「泥縄式の出会い」
- 兎澤直樹
- 5月30日
- 読了時間: 4分
*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2025年5月14日)を抜粋して掲載しております。
少し忙しい時期が続いたので、久々のコラムとなってしまった。
新しいメンバーも入ってくれた。
なのに最近は外出が多く、早くも在宅でお願いする機会が多くて申し訳ない。
6月になればおそらく少し落ち着くはずだ。
1か月間ほどアルバイトの応募を出させてもらったが、新しく増えた人数の数倍くらいの応募をいただいた。とてもありがたいことである。
ただ、君たち以外の学生には採用を控えさせていただく連絡を入れなければならず、僕は結構この作業が毎回少し辛いのだ。いつも、「ごめんね・・・」と思ってメール送信ボタンを送っている。
というのも、筑波大生だけあって、基本的に人柄も良いし頭も良いし、ほとんどみんな採用したくなってしまうのである。
ただそこまでのキャパはないので、僭越ながら君たちに絞らせてもらったのだ。
そして、もうそんな気持ちになりたくないから、新メンバー3名が決まった時点で、すぐに応募ページを閉鎖した。それでも間に合わず、1名の子は応募してくれてしまったので、とても申し訳ない気持ちで面接もせずにお断りさせていただいた。本当に、ちょっとしたタイミングだったのだ。申し訳なく思っている。
君たちとのご縁も、掲載期間のたった1ヶ月ほどの間に、たまたまバイトネットを見たという、いわば偶然によって決まっていったのだ。
これまでの僕の経験から思うのは、人生というのはそういう「ちょっとしたアクション」や「後から思い返せば偶然としか言いようがないタイミング」によって重大がことが決まっていくことが多い。
「ちょっとしたアクション」×「タイミング」なのだ。
旅も、人とのご縁も、ビジネスも、恋愛も結婚も全部そうだと思う。君たちも、勇気を出してアルバイトに応募してみるというアクションを取ったから今があり、これからが創られるのだ。
例えば僕が今RPAの仕事をし、お客さん達と出会い、妻と結婚し子どもが3人いて、アルバイトで君たちを雇わせてもらったという事実だけでも、天文学的な確率の低さだったりする。
でも、そういう「あらかじめ計画など立てようもない不確かさ」のようなものに自然と導かれていくのに身をゆだねて生きていくのも、面白かったりする。
そういう計画や準備をしてこなしていくのではなく、何らか事象が起きてから対処していくのを「泥縄式(どろなわしき)」と言ったりする。
計画や準備ももちろん大事だが、一方で、泥縄式で起きた事象を「是」や「天命」と捉え、起きたひとつひとつの偶然としか言えないような事象を自分の人生で繋ぎ合わせていく。そうやって自分の選択や決断を正解にしていく前向きな姿勢が大事だったりする。
だから、先行きが分からなくて不安になったり、進路が決まらずにストレスになったりすることもあるだろうが、それほど心配することはない。
人生はたいてい、泥縄式でいいのだ。計画しようもない天文学的な発生確率の掛け合わせで成り立っていくのだ。
だから大事なのは、どこで誰と会っても誠実さを持ち続けることと、直感力を磨いて自分の直感を信じること、ちょっとしたアクションを取るチャレンジ精神(やったことないことをとりあえずやってみる気持ち)を持つこと、起きた事象を全て自分の人生にとってプラスになる出来事と捉えてぶつかっていくこと。
そういうものを積み上げていくと、例えば20才のときの経験(アクション)や偶然のご縁が、5年後や10年後などにこれまた偶然、繋がってくることがあるのだ。
そのとき、「あのときあのアクションを取っていなければ、どんな人生になっていたのか」と思うときがきっとくる。
そうすると、あのとき勇気をもってアクションを取った自分を褒めてあげたくなるし、ものすごく低い確率で生まれたご縁をとてつもなくありがたいものと思えるし、そんな人生を歩んできた自分自身を誇りに思え、幸運に恵まれた自分に自信を持ちながら生きられると思う。
もちろんきっとその過程は楽しいことばかりではなく、大変なことや挫折も味わうが、その全てが自分の人生を豊かに形成してくれるだろうと思う。
君たちとのご縁にも感謝しているし、例えば君たちが30才とか超えて、何か面白いことが始まるかもしれない。始まらなくても、君たちがそれぞれで良い人生を送っていたらきっと僕は嬉しい気持ちが増して、僕は僕でより良い人生を生きられる要素になるかもしれないと思っているのだ。
P.S.想定外に起きた出来事も泥縄式でプラスの事象と捉えていく。そんな偶然としかいいようのないことばかりの出来事で繋がれていく人生は結構面白いぞ!
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