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気まぐれ社長コラム No.46「一点突破せよ」

  • 兎澤直樹
  • 3月26日
  • 読了時間: 3分

*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2025年3月26日)を抜粋して掲載しております。


今日は、社会に出て、若手でも周りから信頼されるためにどうすればいいか、マインドやスタンスはベースとして大事だが、もう少し仕事の場面で考えてみたい。


僕は20代を経営コンサルタントとして過ごした。当然、相手は百戦錬磨の中小企業経営者。


自分のような人間は、経営経験、人生経験など、トータルで言えばとても叶わない。


では、どうやって信頼を得ていけばいいのか。


大事なのは、「一点突破」だ。


つまり、トータルではかなわなくても、何かで圧倒的に相手より詳しくなればいいのだ。


もちろんそれは、相手にとって役に立つ領域で、だ。


もっと分かりやすく言えば、何かで一番になることだ。


社内で何かについて一番詳しいとか、誰よりも生きた情報(最新事例など)を知っているとか、それだけで一目置かれるのだ。


トータルで勝とうとしてはいけない。


一点突破して信頼を得れば、そこから派生して色々な分野の相談が来たりして、自分の世界も広がっていく。


しかし、一点突破していなければ、信頼されてない(何を相談していいのか相手も分からない)から派生していかないのだ。


例えば、君たちが社会に出て会社に入社すれば、おそらくRPAについては一番に近いだろう。


もちろん、業務としてRPAに携わることはないかもしれない。


でも、人生は何があるか分からない。突然、過去の「点」がつながることがあるのだ。まさに「ドットコネクト」だ。


社内のだれかがRPAの操作に悩んでいたのを聞いたら、「もしかしたら私、解決できるかもしれません。よかったら見せていただけますか?」などと名乗り出るのだ。


そこでこれまでの経験を活かして解決したら、相手はどう思うだろうか。想像してみてほしい。きっと驚くはずだし、嬉しいはずだ。そして、君たちのことを違った見方をするはずだ。


そしてその人が別の機会に君たちのことを別の人に推薦してくれるかもしれない。


そうやってひとつひとつ、自分ができる武器を活かして、あるいは研ぎ澄まして、小さくてもいいから誰かのために役立てる行動を積み重ねると、不思議と次のチャンスが切り開かれていくものなのだ。


人が一番紹介しやすいのは、やはり「この●●さんは、とにかく▲▲について誰よりも詳しいんです。」という、「一番」であり、「強み」がはっきり分かりやすいことなのだ。


そうすれば頼ってくれる人が出てきたりする。


若いうちはナメられることも多いが、それは仕方がない。


若いなりの意見の出し方と、トータルの能力や経験では勝てなくても、誰にも負けないものを作るのだ。


誰にも負けないものが見つからなければ、誰にも負けないと言えるまで絞り込むのだ。


RPAだけでもかなり狭いので十分だと思うが、RPAのシナリオ作成ではまだ上の人がいるなら、例えばRPAでブラウザ操作を行うことまで絞り込んではどうだろうか。RPAでExcel操作を自動化することまで絞り込んではどうだろうか。


最初は小さすぎるくらいがちょうどいい。小さくてもいいから、一番を作り、それを武器に誰かの役に立つのだ。


さらに言うと、市場が成熟してくるほど、人は「一番」を求めるものなのだ。


P.S.一番を作ろう。自分の武器は意図して作るものだ。

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