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兎澤直樹

気まぐれ社長コラム No.28「戦争について」


*この記事は弊社ドットコネクトの学生アルバイトに配信している「気まぐれ社長コラム」の内容(2024年8月16日)を抜粋して掲載しております。


昨日は終戦記念日だった。


79年前の昨日、日本は世界大戦に敗れ、戦争は終結した(その後も北方領土などで戦いは数日あったのだが)。


君たちはあの戦争が何のための戦争だったのか、どのような経緯で戦争にもつれ込み、どのようなものだったのか。


子どもに問われたらなんと解説するだろうか?


僕も高校生の頃までは日本史の授業は一応受けていた。


でも、社会人になってから、自分でいろいろなところに足を運び、話を聞き、本を読み、少し理解を深めていくと、歴史の教科書には載っていないような歴史の文脈や、当時の人たちの暮らしや想いなどがあって、生きた勉強が少しできた。


オリンピックで卓球個人銅メダルを獲得した早田ひな選手が大会を終えて行きたい場所を記者に問われ、「アンパンミュージアムに。ちょっとポーチを作りに行きたいなと思っている。あとは、鹿児島の特攻資料館に行って、生きていること、そして自分が卓球がこうやって当たり前にできていることというのが、当たり前じゃないというのを感じてみたいなと思って、行ってみたいなと思っています」と答えた。


以前も僕はこのコラムで書いたが、鹿兒島にある知覧特攻平和会館は絶対に行くべき場所だと思っている。


僕は20代の頃、ほぼ毎年、1年に1回はここに行っていた。大学生の頃にも2回か3回行った。


今、この発言をめぐって中国や韓国、左翼系の人たちが早田選手を叩いているようだが、僕は「24歳とまだ若いのに、凄いな」と思った。


マスメディアのコメンテーターなんかは、早田選手のこの発言について、「特攻があったから今の平和があると考えるとはどうか・・・」などと答えていたようだ。


僕の考えは、別に特攻があったから今の平和があるかどうかまでは分からないが、少なくとも彼らが自分の命を犠牲にしてまで護りたかった、そして生きたかった未来を僕たちが生きているということは確かな事実だということだ。


その事実を感じることと、その事実を受け止めた上で自分がどう人生を歩もうと考えるかが大事だということだ。


前にも言ったが、知覧特攻平和会館には早いうちに行ってみるといい。自分が何を感じるかを試すのがオススメだ。


僕は特攻作戦は末期も末期だと思うし、決して美談として片づけていいものだとは思わないが、上層部の立てた作戦を非難することと、一人ひとりの特攻兵の想いを混同してはいけないと考えている。


命を犠牲にして、家族や祖国の未来を護ろうとしてくれた人たちがいたことを感じ、そのことに感謝の念を抱くような人間なのか、別の非難や憎しみの類の感情を抱くような人間なのか、行って確かめてみるといい。


少なくとも早田ひな選手は前者だろう。


どちらが良いとか悪いではないが、僕は早田ひな選手のような人の方が好きだし、応援したくなるし、共に後世に語り継いでいきたいと思う。僕の子ども達はまだ小さいが、大きくなったら必ず何回かは連れて行ってあげたい。


あの戦争を知るために、行った方がいい場所はいろいろある。


・靖国神社遊就館

・知覧特攻平和会館

・広島平和記念資料館

・長崎原爆資料館

・ひめゆり平和祈念資料館

・沖縄県平和祈念資料館


国内で行ける場所はこの辺りが代表格だろう。


君たちも、世界では常に争いごとが起こっていて、今の割と平和な生活は当たり前ではないことを知るのもとても良いことだと思う。


そして、教科書やマスメディアの意図通りの解釈に流されるのではなく、君たちなりに自立した解釈を持ち、今後の未来を護って引き継ぐことを考えてほしいと思う。


これから世界はますます混とんとしてくる。


あまり詳しく書いてWebサイトがBANされたら嫌だからここでは書かないが、日本はあらゆる実験台にさせられそうだ。


アメリカやイギリスの意図で、日本は確実にそっちに流れて行っている。


自分や家族の身を護るには、きちんとした情報を持っておかなければならない。


きちんとした情報かどうかを選別するためにまず養わなければならないのが、歴史感覚だと考えている。


教科書やマスメディアからはなかなか得られない史実だ。


その意味で、「特攻資料館に行きたい」と言った早田ひな選手についてどう思うか、靖国神社参拝を見送る国会議員たちをどう思うか。そういうところからでいいから情報を辿り、あの戦争に至った経緯、目的、その後の日本が誰にどう作られてきて今に繋がっているか、その辺りの本質を掴んでほしい。


戦争は良くないと分かっていながら、なぜ戦争に踏み切ったのか。戦った人たちはどういう想いだったのか。そういうことを感じた上で、今世の中で何が起こっているかを見極める目を養うのだ。


この数日間、パリ五輪でのあらゆる出来事、早田ひな選手の発言とそれに対する各方面からの反応、長崎の平和式典に欠席した日本以外のG7各国。靖国参拝をする国会議員としない議員などなど。いろいろと納得したことがあったし、いろいろなことを感じた。


ただ僕もこのコラムで、僕自身の考えを君たちに押し付けるようなことは極力避けたいのだが、それでも最低限伝えたいことはあるのでそこはご容赦願いたい。これでもかなり抑えたつもりだ(笑)。後は君たちなりに調べて、考えてみてほしい。結果、僕と考えが真逆でも、それは君たちなりの感じ方や思想だから全然いいのだ。僕ももうおじさんだから、君たちの感覚こそが大事なのだ。


僕に多少できることと言えば、君たちが君たち自身の感性や思考や生き方を磨く機会を掴むきっかけや後押しとなるかもしれない情報を、ほんの少し提示することだけだ。


P.S.1945年に終結したあの世界大戦がなぜ起こったかをいつか子どもに自分なりに説明するとしたら、、、僕だったらきっと1780年代の起こったイギリスの産業革命から話し始めるだろう。

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